女児5人にわいせつ行為、元講師に懲役20年
読売新聞 2012年3月9日(金)20時2分配信
小学生の女児5人に計37回の乱暴やわいせつ行為をしたとして強姦(ごうかん)、強制わいせつ両罪に問われた京都府亀岡市の元小学校講師・斎藤智由(ともよし)被告(32)の判決が9日、京都地裁であった。
宮崎英一裁判長は「教師の立場を利用した卑劣極まりない犯行」として懲役20年(求刑・懲役30年)の実刑判決を言い渡した。
判決などによると、斎藤被告は2010年2月〜11年1月、府内の二つの小学校で担任した女児4人に学校内や女児宅で計14回のわいせつ行為をした。さらに府内の別の小学校で受け持った女児に対し、8か月間に女児宅で12回乱暴したほか、学校などで計11回のわいせつ行為をした。
宮崎裁判長は判決理由で「被害女児の人格を一顧だにせず、性欲の赴くままに蛮行を繰り返した。全幅の信頼を寄せる教師にわいせつ行為をされ、幼い心身が受けた苦痛は大きい」と指摘した。
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教え子の女子児童にわいせつ行為の元小学校講師の男に懲役20年 京都地裁
フジテレビ系(FNN) 2012年3月9日(金)20時58分配信
教え子の女子児童に対する強姦(ごうかん)と強制わいせつの罪に問われた京都・亀岡市の元小学校講師の男に対し、9日、京都地裁は懲役20年の刑を言い渡した。
泣いたあとなのか、目の周りを赤くして法廷に姿を現した元小学校講師。
その姿には、かつて「さわやかなイケメン教師」と呼ばれた面影はない。
教え子の女子児童に対する強姦と強制わいせつの罪で、懲役20年の刑を言い渡されたのは、京都・亀岡市の元小学校講師・斎藤智由被告(32)。
児童の保護者は「階段を上がっていく時に、お友達と…、お尻をこう触ったとか」、「嫌がっている女の子に、そうやって触ったりして問題になった」と話した。
亀岡市の教育委員会によると、この小学校で被害に遭ったのは8歳と9歳の女子児童3人。
斎藤被告のクラスの児童の保護者は「もうそれは爽やかで男前で、言ったらイケメンというか。親御さんたちも『先生イケメンよね!』みたいな感じで、かなり好印象でした。(そんなことするようには見えない?)全然、全くです」と話した。
さらに斎藤被告は、別の小学校で、当時11歳の女子児童に対して、12回にわたり乱暴したという。
斎藤被告は、女子児童の自宅に家庭訪問を装い、上がり込んでは児童の相談に乗るふりをして、2人だけになる機会をつくっていた。
そして、別室に母親がいるにもかかわらず、犯行に及んでいたという。
斎藤被告は「絶対にお母さんに言ったらあかん。俺が学校を辞めさせられることになるからな。お前の名前もさらされる」と話していたという。
被害を受けていた女子児童は、「最後は心が空っぽでした。しかし、被告人からされたことが、あまりにも恥ずかしくて、これまで誰にも話すことができませんでした。それに、もし話したら、お父さん、お母さんがずたずたに傷つくと思い、お母さんたちを悲しませるぐらいなら、自分が我慢すればいいと思っていました」と証言した。
斎藤被告は、勤め先の学校が変わるたびに同様の犯行を繰り返していた。
被害に遭った女子児童の数は、3つの小学校であわせて5人にのぼる。
裁判で、「児童を対等な1人の女性であるかのように思ってしまっていた。やめようと思ったけど、どうしてもできなかった」と証言した斎藤被告に対し、京都地裁は、「教師としての立場を悪用した、卑劣極まりない犯行」とし、懲役20年の刑を言い渡した。
判決のあと、被害児童の保護者の1人は「わたしが死ぬまでは、判決がどんな形であろうが、斎藤被告を許すことはない」と話した。
起訴状によると、斎藤被告は2010年2月〜11年1月、勤務していた京都府内の二つの小学校で担任したクラスの女児4人に学校内や女児宅で計14回のわいせつ行為をした。さらに府内の別の小学校で受け持った女児に対しても、8か月間に女児宅で12回乱暴し、自宅や学校で計11回のわいせつ行為をしたとされる。
この中には、異動で勤務先が変わった後も、被害児童の自宅を訪ねて犯行に及んだケースがあった。