高校入試:県立生浜高、合否判定を誤る 得点入力ミス、2人を追加合格 /千葉
毎日新聞 2012年3月10日(土)11時37分配信
県立生浜高校(千葉市中央区塩田町、百瀬明宏校長)は9日、1日に実施した入試の後期選抜(全日制普通科)で、得点の入力ミスから合否判定を誤り、2人を不合格にしていたと発表した。百瀬校長は9日、本人を訪ねて謝罪するとともに2人を追加合格とした。
同校によると、採点を終えた教職員が合否判定会議に使う資料に数学の得点をパソコンを使って入力する際、誤って国語の得点を入力。受験生40人のうち38人の数学の得点が誤入力され、結果的に2人が不合格となった。
受験生やその関係者は試験結果を情報公開請求できることから、受験生の関係者が合格発表後の8日に学校側に開示を請求。職員らが全受験生の判定資料と答案用紙を照らし合わせた結果、ミスが判明したという。また、同校は前期選抜とは異なり、後期選抜では採点した結果と入力後の資料との確認作業をしていなかった。
百瀬校長は「前期選抜に比べ、採点後、判定会議までの時間が迫っていた」などと釈明している。百瀬校長は9日、判定ミスに至った経緯を2人に説明し、合格通知を直接手渡した。今後は複数の職員で確認するなどのチェック体制を整えるという。【荻野公一】
3月10日朝刊