<横領>小学校教頭がPTA会費など…佐賀・神埼市教委発表

<横領>小学校教頭がPTA会費など…佐賀・神埼市教委発表
毎日新聞 2012年3月11日(日)22時17分配信

 佐賀県神埼市教委は11日、昨年3月末まで同市立神埼小に勤務していた同県伊万里市立大川小の原田公裕(あきひろ)教頭(49)が、09〜11年に80回以上にわたり、神埼小児童の保護者が積み立てた「子ども貯金」やPTA会費などを横領していたと発表した。横領額は計約1900万円に上る。

 神埼市教委によると、「子ども貯金」は児童の保護者が中学校進学資金のため任意で積み立て、児童の卒業直前に返される。神埼小で教務主任だった原田教頭は、通帳管理や貯金引き出しなどを担当。横領金は競艇などギャンブルや生活費などに使ったほか、一部は「盗難に遭った」と話しているという。

 今月8日、子ども貯金の口座を設けている金融機関から学校に、今春の卒業生への返納額より通帳残高が少ないと連絡があり、発覚した。原田教頭は1600万円を返済しており、12日にも残りを返済するという。

 11日の記者会見で、神埼市の実松(さねまつ)信子教育長は「児童や保護者の信用を著しく失墜させた」と謝罪した。原田教頭は10日から自宅謹慎中で、実松教育長は、県教委と相談のうえ処分を決めるという。【田中韻】

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