大学院生にアカハラ、兵庫県立大教授を停職3カ月
2012/03/19 19:46 神戸新聞
兵庫県立大は19日、学生に暴言を繰り返すなどのアカデミック・ハラスメント(地位を利用した嫌がらせ)をしたとして、大学院工学研究科(姫路市)の男性教授(60)を、同日付で停職3カ月の懲戒処分にした、と発表した。また指導監督が不十分として、同研究科長を訓告とした。
同大によると、教授は2010年、研究室で指導していた男子大学院生に、本人の希望と異なる研究テーマを与えた上、リポートの指導をほとんどしなかった。
さらに同年10月、大学院生が指導教員の変更を申し出たところ、教授は面談で「もう2度と目の前に出てくれるな。気分が悪い」「残り1年半で卒業できるとは保証しない」などと強い口調で話したという。
大学院生はめまいなどを訴え、同年7月に精神疾患と診断された。11年3月に別の教員に相談して発覚。大学院生はその後、同大学院を中退し、別の大学院に入学した。
同大の調査に対し、教授は「指導のつもりだった。発言の詳しい内容をよく覚えていない」などと回答し、アカハラの認識はなかったとしている。(本田純一)