学生に「敵作る人間だ」 群馬高専 技術職員ら停職処分

学生に「敵作る人間だ」 群馬高専 技術職員ら停職処分
産経新聞 2012年3月30日(金)7時55分配信

 国立群馬工業高専(前橋市鳥羽町)は29日、本来は学生の実験などを支援する「技術職員」が学生を中傷するアカデミック・ハラスメント(アカハラ)を繰り返していたと発表した。同校は、40代の男性技術職員と60代の男性教授を、ともに停職1カ月の懲戒処分とした。

 同校によると、技術職員は平成21年4月から今月、指導していた男子学生(22)に「あなたはだめな人間だ」「敵を作る人間だ」などとほかの学生の前で数十回にわたって中傷を繰り返した。

 さらに、約3年間、研究に必要な実験器具を使わせなかった。また、教授はこの学生の所属していた研究室の責任者で、技術職員のアカハラを知りながら黙認していた。

 同校の調査に、技術職員は「教育的配慮から言った」と話しているという。

 学生は昨年9月、別の教授を通じてアカハラを相談したが、改善されなかったため、今年2月、同校に文書で申し立てた。

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