市立中学校でまた通知表記載ミス、計算ソフトの誤操作/大和市教委

市立中学校でまた通知表記載ミス、計算ソフトの誤操作/大和市教委
カナロコ 2012年3月29日(木)22時30分配信

 大和市教育委員会は29日、市立南林間中学校(大和市南林間、岩下正文校長)の2年生53人の生徒に、美術科の観点別評価が誤った後期通知表を渡していたと発表した。うち19人は評定も誤っており、市教委は計算ソフトの操作ミスと説明している。

 市教委によると、後期の通知表は23日に配布されたが、26日に生徒1人の保護者から成績についての問い合わせがあった。教科担当の教諭2人が面談した際、説明のため提示した評価資料の合計点が違っていることが分かった。

 観点別評価(A〜C評価)の一つは前期は5項目で判定していたが、後期は6項目で判定する。教科担当教諭の1人が表計算ソフトの計算式を一つ増やしたが、2段目以降に計算式をコピーする際に誤操作し、コピーされていなかった。

 このため、2年生267人のうち、最初の1人以外はすべて計算が違い、本来より観点別評価が低かった生徒が53人、それにより評定(1〜5評価)も低くなった生徒が19人出た。

 同校では27日に全学年、全教科の後期評価を再点検したが、それ以外のミスは発見されなかったという。29日までに教科担当教諭らがほぼすべての生徒宅を訪問し、謝罪するとともに正しい通知表と交換する。

 大和市では12日にも、し、市教委が確認作業を呼び掛けたばかり。30日にはさらに臨時小中学校長会を開き、適切なデータ管理や複数教員による確認作業を指導する。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする