県教委:「不適切教員」新たに1人 改善不十分、2人は研修延長 /山口
毎日新聞 2012年3月30日(金)15時35分配信
県教委は29日、「指導が不適切な教員」として、新たに中学校の男性教諭(30代)を認定した。また、昨年度認定を受け、研修中だった小学校と中学校の女性教諭2人(ともに50代)は「改善が十分でない」として研修を1年間延長した。
県教委によると、男性教諭は授業の構成力や生徒への指示などに問題があると認定。また、小学校教諭は「児童への接し方や児童の反応をいかした授業の展開力など」、中学校教諭は「狙いを明確にした授業の構成など」に課題が残ると判断した。
認定制度は03年度にスタート。認定された教員は「やまぐち総合教育支援センター」や所属校などで資質向上研修を1年間受ける。県内では今回を含め、これまでに19人が認定を受け、そのうち職場復帰8人▽学校職員へ転身2人▽依願退職5人▽研修3人▽その他1人だった。
年代別では50代が12人▽40代が5人▽30代が2人と、ほとんどがベテランの教員。県教委は「指導意欲の低下や時代とともに変化する児童・生徒への対応ができていないのではないか」と話している。【佐野格】
〔山口版〕
3月30日朝刊