みだらな行為:疑いで教諭逮捕 知事「条例で規制せず」 新たな制定否定 /長野
毎日新聞 2012年4月4日(水)12時32分配信
東御市立東部中の男性教諭(35)が3月、少女にみだらな行為をしたとして市青少年健全育成条例違反容疑で逮捕された問題で、阿部守一知事は3日、定例記者会見で「あってはならないこと」と述べた上で全国で唯一、県に同様の条例がないことについて「条例の規制で対応するのではない(子供の)保護をしようとやってきた。その方向性で取り組むことが必要だ」と新たな制定を否定した。
事件で教諭は、当時交際していた元教え子の女子高校生(当時16歳)に、みだらな行為をしたとして逮捕された。長野県には18歳未満の子供とのみだらな行為を禁じる条例がなく、東御市のみが制定していた。県次世代サポート課は「児童買春・ポルノ禁止法(対象18歳未満)や児童福祉法(同)に基づく規制はあり、処罰されないことを県が推奨しているわけではない」と説明した。
県によると、制定しない理由について県は92年、当時の社会部長が県議会で「家庭のしつけなどを通じて性に対する正しい認識を養成すべきだ」と答弁した。【小田中大】
4月4日朝刊