進学塾、教材に教科書ほぼ引用=著作権管理法人、説明要請へ
時事通信 2012年4月3日(火)11時18分配信
学習塾を全国展開する東証1部上場の進学会(札幌市)の教材に、国語と英語の教科書がほぼそのまま引用されていることが3日、分かった。教科書会社から著作権管理を委託されている一般社団法人「教学図書協会」(東京都江東区)は、進学会が許諾を得ないまま無断利用した疑いがあるとみて、説明を求める方針だ。
同協会によると、引用が確認された進学会の教材は、中2英語の1冊、小6・中1国語の2冊ずつで計5冊。
表紙に「東」「教」と記され、それぞれ東京書籍、教育出版の教科書に対応。文学作品などが同じ順番で掲載され、関連する出題が添えられていた。目次も教科書通りだという。
教科書に載っている文学作品などの著作権は作家側にあるが、各学年に合わせた書き換えや題材の選択を経ており、全体の著作権は教科書会社にある。塾が教材に引用するには教科書会社側の許諾も得て、使用料を払わなければいけない。
同協会は、無断利用が確認されれば、過去の使用料や反則金の支払いなどを求める可能性があるとしている。
進学会は取材に対し、「担当者が席を外している」としている。
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進学会は後場も下値メド探る、「無断作製」を嫌気
朝日新聞 2012年4月3日15時19分
進学会(9760)は後場も反落のまま推移し、14時45分にかけて、本日の安値314円(24円安)をつけながら一進一退。「国語や英語の教科書をほぼ丸写ししたテキストを無断作製し、使用していたことがわかった」と今朝の朝日新聞で伝えられ、嫌気売り先行となった。株価は3月初から年初来の高値350円を上値に高値もみあいを続けており、本日大きく下げたため、一段と350円の価格帯が厚い「壁(カベ)」になった形。一方、下値は、今のところ75日移動平均の水準である312円前後で下げ止まっているものの、業績予想の見直しなどによっては、次の下値メドを295円前後と見込む向きもあるという。
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有名塾が教科書“丸写し”の教材使用で謝罪
テレビ朝日系(ANN) 2012年4月3日(火)20時14分配信
全国展開する学習塾が、教科書をほぼ丸写ししたテキストを作り、使っていたことが分かりました。
テキストを作成し、使っていたのは、札幌に本部を置き、全国で約430の教室を展開する学習塾「進学会」です。3日の会見で、小学校高学年から中学校までの英語と国語のテキストの一部で、教科書の本文を許可なく無断で転載していたことを認め、謝罪しました。進学会は、著作権に関する指導が行き届かなかったとし、詳細を調査して無断転載した教科書の出版社や、塾の生徒たちにも真摯(しんし)に対応していきたいとしています。