熊本市立高の入試採点ミス:関係の教諭、67人に 再発防止検討委 /熊本
毎日新聞 2012年4月7日(土)12時54分配信
熊本市立2高校の後期入学試験で採点ミスがあった問題で、採点ミスに何らかの形で関わった教諭は67人に上ることが分かった。市教委が6日、問題の原因究明と再発防止に向けた入試事務の改善策などを話し合う検討委員会で報告した。
問題は今年3月、必由館高の入試で採点ミスによって合否判定を誤り、受験者1人が不合格になっていたことが発覚。その後、千原台高でも採点ミスが見つかるなど両校で合計45件の採点ミスが判明した。
市教委によると、どの学校も入試の採点と集計作業は複数の教諭でしているが、手順や態勢などは各校の判断に任せている。市教委は3月28、29日と今月4日、両校の教諭計104人のうち採点ミスがあった教科を担当した67人のほか、校長や教頭などからも当時の採点方法について聞き取りを実施した。
検討委員は市教委幹部6人と両校長の計8人。6日は非公開であり、教諭への聞き取り実施に関する報告や今後のスケジュールを確認。6月までに聞き取り内容を分析するなどして原因を究明し、採点方法や入試事務などの改善策をまとめて来年の入試に反映させる方針。【松田栄二郎】
4月7日朝刊