<山口県教委>小学校教諭、免職に 飲酒容疑で切符報告せず
毎日新聞 2012年4月16日(月)12時36分配信
山口県教委は16日、今年3月に飲酒運転の疑いで県警に検挙された下関市立滝部小、新田伸彦教諭(57)を、15日付で懲戒免職処分にしたと発表した。
県教委や下関市教委によると、新田元教諭は3月19日午後7時ごろ、下関市内の実家でウイスキーをストレートで約200ミリリットル飲み、2〜3時間仮眠。その後「子供に会いたくなった」として軽乗用車を運転して同市内の自宅に向かう途中、パトカーに止められ、酒気帯び運転容疑で交通切符を切られた。
免職理由について、県教委は「飲酒から3時間弱しかたっていない状況で運転しており、極めて悪質」としている。
また新田元教諭は検挙されたことを「学校の子供たちに迷惑がかかる」などとして3月26日まで県教委に報告していなかった。新田元教諭は1989年6月にも飲酒運転で減給6カ月の懲戒処分を受けているという。
県教委の小西哲也審議監は「遺憾では言い尽くせない痛恨の極み」。市教委の波佐間清教育長は「信頼を著しく損なうことになり、心よりおわびします」と謝罪した。【佐野格】