横浜市教委:秋葉中事務職員、就学援助の手続き放置 生徒9人、年度内に支払われず /神奈川

横浜市教委:秋葉中事務職員、就学援助の手続き放置 生徒9人、年度内に支払われず /神奈川
毎日新聞 2012年4月17日(火)11時25分配信

 横浜市教育委員会は16日、市立秋葉中学校(戸塚区秋葉町)で昨年度まで勤務していた男性事務職員(39)が、所得の低い家庭を支援する「就学援助制度」の申請手続きを放置し、生徒9人への支払いが年度内に行えなかったと発表した。同校は同日、9人の保護者に謝罪し、20日ごろまでに振り込むという。
 市教委によると、経済的に苦しい家庭の保護者に対し、ノートや鉛筆などの学用品費やランドセルや制服などの入学準備費を支援するもの。1年生には年間7万4840円、2、3年生には年間3万910円支給している。市教委は学校からの請求期限を2月末に設定し、年度内に保護者に支払うよう指導している。
 同中学で支払いが遅れたのは、1〜3年生の9人分で計49万7840円。このうち7人は昨年5月までに書類を申請したが、7月の審査で書類不備があったため認められず再申請していた。また、ほかの2人も5月以降に追加で申請していた。今年2月までに9人の全書類がそろったが、職員は机で保管し放置していた。
 3月末に同校からの請求がないことに気付いた市教委が問い合わせたが、職員は校長への報告や後任への引き継ぎを怠り4月1日付で異動したため対応が遅れた。職員は市教委の調査に対し「全部そろってから市教委に出そうと考えていたが、失念した」と話しているという。【松倉佑輔】

4月17日朝刊

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