教授を免職…著書と論文、78か所が盗用・引用
読売新聞 2012年4月24日(火)12時59分配信
学校法人椙山女学園(名古屋市千種区)は24日、椙山女学園大現代マネジメント学部の佐治孝夫教授(60)(政治学)を30日付で懲戒免職処分にすると発表した。
発表によると、佐治教授は1997年から2005年に執筆した著書4点と論文8編の計78か所で、他人の著作7点の内容を盗用したり、明確な注記のないまま引用したりしていた。
佐治教授を巡っては、04年から09年に書いた論文と書籍計5点の計14か所で、盗用などが昨年発覚。学園は昨年10月1日付で停職6か月の懲戒処分とし、調査委員会で他の著書や論文についても調査していた。
調査委によると、佐治教授は02年の教授昇任審査で提出した教育研究業績書にも盗用を含む著作を記載。さらに、学園の出版助成金を受けた著書でも盗用があったほか、調査委に「問題ない」と報告していた著作でも盗用があり、同学園は「学園の信用を傷つける行為」として処分を決めた。