給食費でローン返済した校長…基金つくると説明

給食費でローン返済した校長…基金つくると説明
読売新聞 2012年4月20日(金)14時24分配信

 福岡県田川市立大藪小で2009年、当時の男性校長(55)が学校管理の給食費約50万円を個人口座に移していた問題で、校長が全額を住宅ローン返済に充てていたことが、20日分かった。

 校長は市教委の調査に対し私的流用を否定していたが、県教委の指示を受けた再調査で判明した。

 関係者によると、校長は現在、自宅待機しており、肩書は同市立鎮西小付校長。大藪小に勤務していた09年12月、給食費の残金約50万円を個人口座に移し、10年7月に全額を住宅ローンの返済に充てたという。

 校長は「残金で基金のようなものをつくる」と教頭ら3人に説明し、残金を移していた。調査に対し「適切に残高を処理できず、指導を受ける恐れがあったため残金を移した。複数の口座から金を引き出してローンを返済した。問題の口座が含まれているとは知らず、故意ではない」と説明しているという。

 この問題を巡っては、大藪小の後任校長が不適切な処理に気づき、11年11月に市教委に報告。校長が私的流用を否定し、全額を返済したことから、市教委は厳重注意にとどめて県教委には報告していなかった。校長は今年3月、中学校への異動内示を受けた直後に辞職願を提出。不審に思った県教委の調査で発覚し、市教委に再調査を指示していた。

給食費不正使用一覧

生徒の修学旅行積立金や給食費など約430万を横領した宝塚市立中学校の女性事務職員(43)を懲戒免職処分とした。

給食費を横領した足立区立中学校の男性嘱託職員(56)を解職とした。

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