教え子にわいせつ行為 また不祥事 容疑の中学教諭逮捕 静岡
産経新聞 2012年5月2日(水)7時55分配信
今度は中学校教諭が不祥事−。教え子の女子生徒の胸を触るなどしたとして、清水署は1日、強制わいせつの疑いで、静岡市清水区西久保、同市立中学校教諭、斎藤政男容疑者(55)を逮捕した。同署によると、行為については認めているが、「守りたかった」などとわいせつ目的については否認しているという。
逮捕容疑は、4月13、14日、同市清水区内の勤務する中学校の校舎内で、教え子の女子生徒を呼び出し、ひざの上に座らせ、胸や下半身などを下着の上から計2回触った疑い。
被害に遭った女子生徒の両親が、知人の警察官に相談し、発覚した。同署で余罪について調べる方針。
一方、16日に静岡市教育委員会が行った斎藤容疑者への聞き取り調査によると、進路指導などの名目で女子生徒を呼び出したとみられる。わいせつ行為については「申し訳ない」と話す一方、「14日については覚えているが、13日は記憶がない」などと話しているという。3月にも「スキンシップ」と称し、必要以上に体を触るなどの行為があったとみられる。市教委は4月16日付で斎藤容疑者を自宅謹慎処分としていた。
斎藤容疑者は教諭を31年務め、理科を担当。現在の中学校には、平成19年4月に赴任した。進路指導主事も兼ねている。学校側は「厳しい指導はするが、勤務態度は問題ない」と話しているという。
1日の記者会見で静岡市教育委員会の高木雅宏教育長は「児童生徒を指導する立場の教職員として決してあってはならないこと。誠に遺憾で申し訳ない」と謝罪した。市教委は2日、教育センター(同市葵区与一)で臨時校長会を開き、再発防止に努める考え。
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わいせつ行為根絶へ指示 静岡市教委が臨時校長会
静岡新聞社 (2012/5/ 3 10:39)
静岡市立中の斉藤政男教諭(55)が強制わいせつ容疑で1日に清水署に逮捕されたのを受け、同市教委は2日、臨時校長会を同市内で開き、教職員を対象にした個別面談の継続的な実施と、わいせつ行為の根絶に向けた校内研修会の開催を各校に指示した。
市教委は同時に、校内研修会の協議内容をまとめた報告書の提出も各校に求めた。各校の取り組み状況の把握や有効な対策の共有化に役立てる。
校長会には市内の市立小中学校と幼稚園計146施設の校長らが出席した。
高木雅宏市教育長は「これまでの取り組みが教員一人一人の心に響いていなかった現実を受け止めなければならない。教員が子どもへの愛着、保護者との信頼感、地域との一体感を持てるよう、教員の心に染みる言葉で語り掛けてほしい」と話した。