県立高教諭 体罰で戒告 秋田県
2012年5月11日 読売新聞
運動部顧問 部員たたき、暴言
県教育委員会は10日、県南部の県立高校に勤務する40歳代の男性教諭が2010年2月〜12年3月、顧問を務める運動部の部員10人程度に対し、頭をたたいたり、暴言を吐いたりしたとして、戒告の懲戒処分にした。監督責任を問い、同期間に教頭だった3人を厳重注意処分とした。
発表によると、教諭は部活動中、「練習態度が悪い」「指導に従わない」として、9回にわたり、平手で部員の頭やほおをたたいたり、すねをけったりした。けがはなかった。「バカ」「(担当する)教科の点数は出さない」などの暴言も3件確認された。
3月上旬、部員の保護者から「辞めたいという部員がいて心配」との相談が校長に寄せられ、教諭や部員に聞き取り調査をして発覚した。教諭は以降、部の指導から外れた。教諭は「生徒や保護者に大変迷惑をかけ、申し訳ない」と話しているという。県教委の粟津尚悦・教育次長は記者会見で陳謝し、「体罰は法律違反だということを改めて周知徹底したい」と述べた。