大阪市、入れ墨職員110人に上る 橋下氏「やりたきゃ民間へ移れ」
産経新聞 2012年5月16日(水)12時35分配信
■回答拒否は513人も
大阪市が教職員をのぞく全職員約3万3500人を対象に実施した入れ墨の有無などを調べる記名式アンケートで、入れ墨をしていると回答した職員が110人に上ることが16日、分かった。橋下徹市長は同日、「何をやってもクビにならない、降格にならないという甘えが出ている。ファッションで許すという企業があってもいいから、入れ墨をやりたい職員は民間に移ってもらいたい」と改めて述べた。こうした現状を放置してきた市幹部や市議らの責任も問われそうだ。
調査は今月1〜14日に実施。首や腕など業務中に市民に触れる可能性のある部分は市長の業務命令で回答を義務づけ、その他の部分は任意回答とした。
人事室によると、回答率は98・5%で、513人が締め切りを過ぎても回答していない。市教委は調査を実施しなかった。
見えやすい部位に入れ墨をしていると回答したのは98人で、それ以外の部分に入れ墨をしていると答えた職員も12人いた。
部局別で最も多かったのは環境局(職員数3164人)の73人。交通局(6509人)は、地下鉄の運転士と車掌が計7人、市バス運転手が2人、駅職員が4人だった。このほか、建設局(2866人)7人、ゆとりとみどり振興局(795人)3人などとなった。
橋下市長はこれまで、市民の目に触れる部位に入れ墨がある職員については「原則消してもらう」と述べ、配置転換や分限免職の可能性についても言及している。