熊本市立高の入試採点ミス:校長ら7人、懲戒処分 教諭73人は厳重注意 /熊本

熊本市立高の入試採点ミス:校長ら7人、懲戒処分 教諭73人は厳重注意 /熊本
毎日新聞 2012年5月19日(土)16時1分配信

 熊本市立2高校の後期入学試験で採点ミスがあった問題で、市教委は18日、必由館高校長ら計7人を同日付で減給や戒告の懲戒処分にしたと発表した。
 問題は今年3月、同高の入試で採点ミスによって合否判定を誤り、受験者1人が不合格になっていたことが発覚。その後、千原台高でも採点ミスが見つかるなど両校で合計45件の採点ミスが判明した。これを受け、市教委幹部らでつくる検討委員会が入試事務の改善策を協議している。
 処分内容は▽必由館高校長=減給10分の1(3カ月)▽千原台高教頭=減給10分の1(1カ月)など。当時の千原台高校長は今年3月で定年退職したため処分されない。また採点ミスがあった教科の採点委員だった教諭計73人も「互いに注意しなければならなかった」として厳重注意に、教育長ら市教委幹部3人も文書訓告とした。
 市教委は「チェック体制に関する学校のマニュアルの内容が不十分、またはマニュアルそのものがなく、採点委員の注意力も足りなかった」と説明した。【松田栄二郎】

5月19日朝刊

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする