<千葉県教委>わいせつ、セクハラ、体罰…相次ぎ 不祥事根絶へ全教員にリーフレット
毎日新聞 2012年6月14日(木)15時14分配信
千葉県内で教職員によるセクハラや体罰などの不祥事が相次いでいることを受け、県教育委員会は13日、不祥事根絶に向けたリーフレットを作製し、県内の公立学校の全教員3万8000人に配布した。【斎川瞳】
「大切な信頼を守るために」と題されたリーフレットを開くと、中央部に「不祥事STOP」と書かれ、わいせつやセクハラ、体罰防止のための注意事項や、職場環境の健全化をイラスト入りで解説。「生徒との私的メールの禁止」や「職員の車への生徒の同乗禁止」といったルールのほか、「他の教員の心の健康状態を把握」などの同僚への気配りについても注意事項が記されている。
県教委によると、昨年度に不祥事を起こした教職員の懲戒処分件数は計15件。最多はわいせつ・セクハラ事案8件で、個人データ紛失と体罰が各2件で、覚醒剤使用や器物損壊などもあった。
懲戒処分のうち免職となったのは買春などのわいせつ事案7件など計8件あったが、この日も新たに2人の教職員の懲戒処分が発表され、となった。白坂被告は、元教え子の20代女性2人に、車内で体を触ったり、学校のトイレ内で下半身をビデオ撮影したとして準強制わいせつ容疑で逮捕・起訴されている。
また、今年5月にを停職3カ月の懲戒処分とした。教頭は13日付で依願退職した。
県教委は今年2月、鬼澤佳弘教育長自らが、不祥事防止を訴える教職員向けの映像を県のホームページで配信するなど危機感を強めてきたが、依然として不祥事が続いている。鬼澤教育長は「教員が自滅するようなことがあってはならない。注意だけでなく、具体的な行動として定着させたい」と話している。