不起訴不当と議決 関市の女子高生死亡事故で岐阜検察審
岐阜新聞2012年06月22日10:07
2010年11月、関市の国道を自転車で横断しようとした関市の高校1年の女子生徒=当時(15)=が乗用車にはねられて死亡した事故で、自動車運転過失致死容疑で書類送検され、岐阜地検が嫌疑不十分で不起訴とした当時別の高校教諭だった男性(26)について、岐阜検察審査会は21日までに不起訴不当と議決した。議決は19日付。
議決書などによると、男性は10年11月19日午後7時35分ごろ、乗用車を運転し、同市小屋名の国道156号を時速約60キロで走行。自転車で車道に出ようとしていた女子生徒をはね、死亡させた。
議決では、事故状況について、審査申立人の主張と実況見分調書の内容に相違がある点を挙げ、「男性は急ブレーキをかけたと供述しているが、それを証明するスリップ痕がみあたらない」と指摘。再捜査を求めた。