岐阜県教委ずさん報告…教職員の体罰など8人分

岐阜県教委ずさん報告…教職員の体罰など8人分
読売新聞 2012年6月22日(金)17時34分配信

 岐阜県教育委員会が、教職員による体罰などに対し、2007年度に行った4件計8人の内部処分を、文部科学省に報告していなかったことがわかった。

 岐阜県教委は先月末になって、「事務処理上のミスがあった」と文科省に連絡。都道府県と政令市の各教委から毎年、懲戒・内部処分の報告を受け、年度ごとに公表している同省は、「ずさんな報告では全国のデータ集計・分析に支障が出る」と県教委に対し、口頭で注意した。

 県教委によると、報告漏れがあったのは、〈1〉岐阜城北高校と長良高校の野球部監督らが選手のほおを平手打ちした体罰2件〈2〉大垣東高校の教員が生徒の個人情報の入ったUSBメモリーを紛失した事案〈3〉加茂農林高校の教員が市販の古米を同校で収穫した新米と偽って販売した事案の計4件。

 体罰2件と個人情報の紛失事案はいずれも懲戒処分でなく、問題を起こした教員らが訓告や厳重注意の内部処分を受けた。加茂農林高校の問題では、懲戒処分を受けた教員(停職6か月)と校長(戒告)については、文科省に報告していたが、訓告だった教頭2人分が未報告だった。

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