光市母子殺害事件の報道めぐる名誉毀損、野田教授の控訴棄却 大阪高裁

光市母子殺害事件の報道めぐる名誉毀損、野田教授の控訴棄却 大阪高裁
産経新聞 2012.6.29 21:55

 山口県光市の母子殺害事件で死刑が確定した大月孝行死刑囚(31)を、差し戻し控訴審で精神鑑定した野田正彰・関西学院大教授が、日本テレビに公判証言の内容をゆがめて報道され、名誉を傷つけられたとして、同社に1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が29日、大阪高裁であり、田中澄夫裁判長は「報道の重要な部分は真実で、中立性、公平性を欠くものではない」と指摘、原告側敗訴とした1審京都地裁判決を支持し控訴を棄却した。

 判決によると、日テレは平成19年7月の情報番組で、野田教授が捜査段階の供述調書を鑑定資料にしなかった理由として「読むのが面倒」と証言した、などと報じた。

 同社は「控訴審でも当社の報道が相当なものと認められた」とコメントした。

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