酒気帯び運転:県立高教諭、容疑で現行犯逮捕−−延岡署 /宮崎

酒気帯び運転:県立高教諭、容疑で現行犯逮捕−−延岡署 /宮崎
毎日新聞 2012年7月5日(木)15時42分配信

 延岡署は4日、延岡市緑ケ丘の県立延岡工業高教諭、石村忠昭容疑者(39)=同市無鹿町=を道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕した。
 逮捕容疑は、3日午後11時半ごろ、同市中央通1の県道で酒気帯びの状態で乗用車を運転したとしている。
 同署によると、路肩に停車中の無人のタクシーに追突する事故を起こし、駆けつけた警察官の飲酒検査で、呼気から基準を超えるアルコール分が検知された。容疑を認めているという。
 県庁で記者会見した県教委などによると、石村容疑者は3日午後5時半ごろから市内の飲食店であった地区PTAの懇親会で飲酒。その後、居酒屋に行き同8〜10時ごろに同校の教頭、同僚と3人で焼酎を飲んだ。
 県教委は今年度、免職を含む9人の懲戒処分者を出しており、再発防止のための「県公立学校コンプライアンス推進協議会」設置を発表したばかり。
 飛田洋教育長は「教育の信頼を著しく損ない、深くおわびしたい。不祥事防止の取り組みを進めている最中で誠に残念だ」と謝罪。効果が出ていない防止対策を継続するか問われると「方向転換か、さらに(対策を)重ねるのか、努力を続けたい」と苦渋の表情を浮かべた。
 県教委は5日午後、県立学校長会を緊急開催し、対応を協議する。【門田陽介】

7月5日朝刊

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酒気帯び運転:県立高教諭の逮捕受け、臨時校長会 「監視も職務の一つ」飛田県教育長が指示 /宮崎
毎日新聞 2012年7月6日(金)16時28分配信

 県立延岡工業高の教諭が酒気帯び運転容疑で現行犯逮捕されたことを受け、県教委は5日、臨時校長会を開いた。不祥事防止に取り組み始めた直後の失態で、飛田洋教育長は全51校の校長らに「一人残らず、不祥事を起こさないと強く決意させてほしい」と迫った。
 臨時校長会は、県議会議長から異例の綱紀粛正の申し入れを受けた先月に続き、2度目。飛田教育長は「取り組みを進めている最中に起き、誠に残念、断腸の思い、ざんきに耐えない」と憤った。そのうえで「不祥事防止のキーパーソンは校長。この部屋から出るときは次の決意をしてほしい」と述べ、(1)職場から絶対に不祥事を出さない(2)全職員に強い決意をさせる(3)徹底した取り組みと検証をする−−ことを指示した。
 また「言えばわかるという考えは捨ててほしい。工夫しなければ伝わらない職員もいる」「監視するのは校長職務の一つ」と説明。各校が実際に取り組んでいる対策として▽飲み会で午後10時を過ぎたらお茶に切り替える▽飲酒の会場に車で来たら鍵を預ける−−などの事例を紹介した。終了後、佐土原高校の川崎重雄校長は「一時的なものとせず、継続して実行するための覚悟が必要と感じた」と話していた。【百武信幸】

7月6日朝刊

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