松本の中学校男性教諭 答案用紙を書き換えか 市教委が調査
信濃毎日新聞 2012年07月12日(木)
松本市内の中学校が7月初め行った期末試験で、数学を担当する男性教諭が複数の数学の答案用紙を書き換えた可能性があり、松本市教委が調査していることが11日、分かった。同市教委は県教委に報告しているが、吉江厚・市教育長は取材に「事実を詳細に確認している段階。近く公表する」としている。
市教委から報告を受けた県教委などによると、複数の答案用紙で、不正解の解答を正解の解答に書き換えたとみられるという。答案用紙を受け取った生徒が、男性教諭とは別の自分の担任に申し出て発覚したという。
同市教委は7月上旬、中信教育事務所を通じて県教委に報告。吉江教育長は、教諭が答案を書き換えた理由について「調査中で答えられない」としている。同校教頭は「市教委が調査中で学校側からはいまは答えられない」としている。
県教委義務教育課は「事実を確認している」とした上で、「教員の仕事の中でも生徒の評価は特に厳正に行わなければいけない仕事。生徒に関する重大な事案であり慎重に対応していく」としている。