堀越学園:借地に校舎の一部 明け渡し要求、説明なく職員不安 /群馬
毎日新聞 2012年7月13日(金)11時16分配信
学校法人堀越学園(高崎市、大島孝夫理事長)の中山キャンパス(同市吉井町岩崎)の校地の一部が、地代不払いを理由に土地所有者から更地にして明け渡しを求められている問題で、この借地に校舎の一部がかかっていることが12日、関係者への取材で明らかになった。構内道路の通行止めも続き、理事からの説明もなく、解決の糸口が見えない教職員は不安の日々を送っている。
関係者によると、借地にかかっているのは、同学園が運営する高崎保育専門学校の4階建て校舎の南側部分で、測量の記録がないため借地部分の面積は判明していないという。
学園に対しては、土地所有者から代理人の弁護士を通じ、6月5日付で「和解条項の不履行が生じたため、契約を6月1日より解除した。建造物、立ち木等は3カ月以内に撤去して更地にして返却する」よう通告されている。
土地所有者によると、3年ほど前から地代が滞り、今年になって未払い分を分割払いで支払うとの和解が成立。しかし、支払いは2回だけで、再び滞納となっため、和解条項に基づき契約を解除した。通告後も学園から何の連絡もないため、6月30日に構内道路へロープを張り、通行止めにしたという。「学生に影響が及ばないよう配慮してきたが、もう限界だ」と話す。
学園理事は「代理人を通じ、解決に向けて対応している。なんとか校舎を使うことで解決したい」としている。【増田勝彦】
7月13日朝刊
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堀越学園:借地問題 県が学園に報告要求 /群馬
毎日新聞 2012年7月14日(土)11時54分配信
専門学校を指導監督する県学事法制課は13日、学校法人堀越学園(高崎市、大島孝夫理事長)に対し、土地所有者から明け渡しを求められている借地に同学園運営の高崎保育専門学校の校舎の一部がかかっている問題の状況報告を求めた。学園は担当者の多忙を理由に、報告提出までの時間的な猶予を求めたという。県は、報告を受けたうえで、具体的な調査を検討する。【増田勝彦】
7月14日朝刊