埼玉の中2、同級生に飛び降り強要され腰椎骨折

埼玉の中2、同級生に飛び降り強要され腰椎骨折
読売新聞 2012年7月20日(金)7時36分配信

 埼玉県草加市立中学校で2年の男子生徒が4月、同級生2人に強要されて、校舎2階と1階の間のひさしから約3メートル下のコンクリート製通路に飛び降り、腰椎を骨折する重傷を負っていたことが、市教委などへの取材でわかった。

 市教委は、日常的に男子生徒に対するいじめがあったと判断し、男子生徒と保護者に謝罪する方針。

 関係者によると、4月18日正午前、男子生徒に対し同級生が「おれは飛び降りた。飛び降りると言っていたおまえも飛べ。飛ばないなら金をよこせ」と迫り、もう一人の同級生も「飛べよ」と強要。男子生徒は教室の窓を乗り越え、ひさしから下に飛び降りた。

 男子生徒はかかとの痛みを訴え、救急車で市内の病院に搬送されたが、いったん帰宅。腰や首などに痛みがあり、4日後の同22日に越谷市内の病院で受診したところ、胸椎と腰椎の圧迫骨折で全治1か月と診断され、約2週間入院した。

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「飛べ」同級生に飛び降り強要 埼玉・草加の中学校 市教委はいじめと断定
産経新聞 2012年7月20日(金)10時45分配信

 埼玉県草加市の市立中学校で今年4月、中学2年生の男子生徒が同級生数人に強要されて校舎のひさしから約3メートル下の通路に飛び降り、胸椎骨折などで全治1カ月の重傷を負っていたことが20日、同市教委への取材で分かった。市教委は全校生徒を対象としたアンケートなどを実施し、日常的ないじめがあったと断定。保護者に電話で謝罪したという。

 市教委指導課によると、今年4月上旬、男子生徒は同級生2人から「おれは飛び降りた。おまえも飛び降りるといっていたのだから飛べ」などと脅された。男子生徒は同18日、校舎の2階と1階部分の間にあるひさしから、約3メートル下のコンクリート製通路に飛び降り、転落した。

 男子生徒が倒れているのを教員が発見、養護教諭らの判断で119番通報し、草加市内の病院に搬送された。その後、男子生徒は22日になって越谷市内の病院を受診したところ、胸椎や腰椎が骨折しており、全治1カ月のけがと判断され、約2週間入院したという。男子生徒はリハビリ中で現在も登校していない。

 男子生徒の転落を受け、同校では4月18日に男子生徒が所属するクラスを対象に、その後は4月27、5月11日、6月7日に全校生徒らを対象としたアンケートを実施。アンケートの記述から、男子生徒は2人以外にも複数の同級生から飛び降りを強要されたり、飛び降りないなら数千円を払えなどと脅されていたことが発覚した。一部の加害生徒は、県警に事情を聴かれているという。

 市教委指導課は「いじめがあったことは大変申し訳ない。もっと早く何かできることがあったのではと思っている」としている。

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中2飛び降り強要、草加市教育長「謝罪したい」
読売新聞 2012年7月20日(金)13時11分配信

 埼玉県草加市立中学校で2年の男子生徒が4月、同級生に強要されて校舎から飛び降りて重傷を負った問題で、草加市教委は20日、記者会見を開き、高木宏幸教育長は、いじめがあったとの認識を改めて示し、「親が謝罪を受け入れてくれる状況になれば、私自身が直接、謝罪したい」と述べた。

 市教委によると、男子生徒は4月18日、同級生4人から、「飛び降りないなら金を持ってこい」などと強要され、校舎1階と2階の間にあるひさしから飛び降りた。4日後に受診し、胸椎と腰椎の圧迫骨折が判明。約2週間入院した。飛び降り当日と翌日、加害生徒のうち2人と保護者、担任教諭らが男子生徒の自宅を訪れて謝罪し、男子生徒は現在、自宅療養中で登校していないという。

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