<いじめ>傷害容疑などで中3少年3人逮捕 大阪・寝屋川
毎日新聞 2012年7月25日(水)21時16分配信
大阪府寝屋川市立中学3年の男子生徒(14)を殴って骨折させたなどとして、府警寝屋川署は25日、同級生の少年3人(いずれも15歳)を暴力行為処罰法違反や傷害の疑いで逮捕し、中学2年の少年2人(いずれも13歳)を同法違反容疑で補導したと発表した。少年らは「面白かったので、ずっといじめていた」と話しているという。
容疑は5月20日、寝屋川市内の公園で男子生徒の髪の毛をライターで燃やし、同28日には中学校近くの神社などで鼻を殴って骨折させたとしている。少年の一人の携帯電話には、男子生徒の髪が燃やされる動画が保存されていた。男子生徒は同署に対し「中学1年の頃から月数千円を少年らに渡していた」と話しているという。
府警によると、男子生徒は5月26日、少年らに「コイを捕れ」と言われ、川に入ってズボンがぬれた。さらに「干してあるズボンを盗め」と命令され、民家の洗濯物を盗もうとして補導された。少年らは「警察に自分たちの名前を言っただろう」と因縁をつけ、男子生徒の鼻を殴ったという。男子生徒の顔のあざに気付いた担任教諭が校長に連絡し、校長が同署に相談していた。
寝屋川市教委は25日に記者会見し、男子生徒が中学1年の時に少年らから小突かれるなどのいじめを受けたため、2年生以降は別のクラスにしていたことを明らかにした。佃千春教育監は「明らかないじめで、学校が結果的に暴力を防げなかった。被害生徒や保護者に申し訳ない」と謝罪した。【服部陽、石戸諭、遠藤浩二】