いじめ認知件数506件 23年度、2年連続増 広島県教委

いじめ認知件数506件 23年度、2年連続増 広島県教委
産経新聞 2012年8月11日(土)7時55分配信

 県教委は10日、23年度の県内の公立学校におけるいじめの認知件数が506件だったことを発表した。21年度から2年連続して増加している。下崎邦明教育長は「些細なことでもしっかり見つけ、いかに取り組んで解消できるかが大事」と話した。

 県教委によると、23年度は前年度(493件)より2・6%増加。事案はいずれも「解消している」と学校から回答があったという。いじめ発見のきっかけは教職員が29・2%で、本人や保護者らからの訴えなどが68・1%と大半を占めた。相談の状況では教職員への相談が59・1%、家族への相談は29・2%、誰にも相談していないケースは4・6%あった。

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いじめ:昨年度公立校、認知506件 「相談せず」も増 県教委「非常に深刻」 /広島
毎日新聞 2012年8月11日(土)15時26分配信

 県教委は10日、県内の公立学校で昨年度506件のいじめを認知したと発表した。過去5年で最多の07年度(776件)に比べ7割程度だが、10年度より13件多く2年連続で増加。「誰にも相談していない」ケースも4・6%(40件)で1・3ポイント悪化した。記者会見した下崎邦明教育長は「非常に深刻」と述べ、教員による変化の察知や安心できる相談体制を整える方針を示した。506件のいじめは全て解決済みという。
 認知件数の内訳は▽小学校231件▽中学校215件▽高校56件▽特別支援学校4件。発見のきっかけは▽「教職員が発見」は29・2%(148件)▽「本人からの訴え」24・9%(126件)▽「本人の保護者からの訴え」30・4%(154件)▽「本人を除く児童生徒からの情報」8・9%(45件)−−などだった。
 また、いじめの態様(複数回答)は多い順に▽「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句などを言われる」39・8%(329件)▽「軽くぶつかられたり、遊ぶふりでたたかれたり、蹴られたりする」18・2%(150件)▽「仲間はずれ、集団無視」14・4%(119件)−−など。
 県教委は今月下旬をめどに、県内の国公立や私立学校の全児童・生徒へ相談窓口の電話番号を記したカードを配布する。【加藤小夜】

8月11日朝刊

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