研修会:子どもの自殺予防「まず異変に気づいて」 周南市内の小中学校長を対象に /山口

研修会:子どもの自殺予防「まず異変に気づいて」 周南市内の小中学校長を対象に /山口
毎日新聞 2012年8月11日(土)16時36分配信

 大津市の中2いじめ自殺などを受け、周南市内の小・中学校長を対象にした児童・生徒の自殺予防のための研修会が10日、同市文化会館で開かれた。
 文部科学省の児童・生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議の委員の同市立岐陽中の中馬(ちゅうまん)好行校長(58)が講師を務め、自殺予防や自殺が起きた時の緊急対応について約50人の校長に話した。
 研修会は非公開。中馬校長によると、自殺予防のためには教師が子どもの変化に気づくことが重要で、異変に気づいたら積極的に声をかけるよう呼びかけた。また、相談しやすいよう、子どもとの信頼関係を作っておくことが大切と訴えた。
 一方、自殺が起きて学校に都合の悪い事実が明らかになっても、再発を防ぐためにきちんと事実と向き合うよう強調したという。
 研修会を非公開にしたことについて、同市学校教育課は「いじめの実態などをめぐり具体的な校名や個人名などが出る可能性があり、個人情報を保護するため」と説明している。【遠藤雅彦】
〔山口版〕

8月11日朝刊

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