群馬・桐生の工事現場事故:中3労災死 「職場体験ではない」 県教委に中学校が報告 /栃木
毎日新聞 2012年8月14日(火)10時44分配信
群馬県桐生市の工事現場で作業中の足利市立西中学校3年、石井誠人さん(14)が死亡した事故で、石井さんが同県太田市内の建設会社で働いていたことについて同中が「職場体験ではなかった」などと県教委に報告していたことが13日、分かった。同中は事故直後、毎日新聞などに対し「職場体験という認識だった」などと説明していた。
県教委によると、同中は、事故直後に「職場体験」という言葉を使ったことについて「適切な表現が見当たらず、職場体験という言葉を使ってしまった」などと説明。県が実施しているマイチャレンジと呼ばれる職場体験学習とは違うと認識していたという。
太田市内の建設会社の社長(45)も石井さんについて「アルバイトとして雇っていた」との認識を示している。
一方、今回の事故を受けて、文部科学省は、就労の状況や、学校側から雇用を依頼していたとされることについて県教委に調査を指示し、14日にこれまで判明した事実関係の報告を受ける。また、同省は群馬県内の中学生が働いていたとされる同県教委に対しても調査を求めている。【庄司哲也】
8月14日朝刊