群馬・桐生の工事現場事故:中3労災死 栃木・群馬両県教委、国に事実関係報告 同級生、平日も就労 /栃木
毎日新聞 2012年8月15日(水)10時52分配信
群馬県桐生市の工事現場で、作業中の足利市立西中学校3年、石井誠人さん(14)が死亡した事故で栃木、群馬の両県教委は14日、これまでに判明した事実関係を文部科学省に報告した。
栃木県教委によると、同省からは(1)石井さんの就労状況(2)同じ建設会社でアルバイトしていた、石井さんの同級生の就労状況(3)過去にも中学生がアルバイトしていた事実があるのか−−など、約10項目の質問があった。
これに対し、同県教委は、足利市教委に事実確認を行い、学校側は「職場体験ではない」と認識していたことや同級生が平日も働いていたことなど、把握できた事実を、文書で回答したという。
また、石井さんを雇っていた群馬県太田市内の建設会社社長(45)は、毎日新聞の取材に対し「太田、桐生市の中学生もアルバイトとして受け入れたことがある」と説明しているが、群馬県教委は同日、「(両市教委の担当者が確認して)そうした例は見つからなかった」と同省に報告した。【角田直哉】
8月15日朝刊