容疑学生、京都の関係先訪問か 大津市教育長襲撃
京都新聞 2012年8月20日(月)9時19分配信
大津市の澤村憲次教育長(65)が15日に金づちで殴られけがをした事件で、大津署に逮捕された男子大学生(19)が、事件の約2週間前に京都市内を訪れていたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。京都市周辺には大津市のいじめ問題に関わる人物の関係先が複数あり、大津署は男子大学生がこれらの場所を訪れようとした可能性もあるとみて調べている。
男子大学生は、教育長を襲撃する約2週間前に自宅を出発し、9日に澤村教育長が出席した市教委定例会を傍聴したり市役所の駐車場などを下見していたことが判明している。
捜査関係者によると、男子大学生は自宅を出発直後、最初に京都市内に入った。その後、大津市や京都市周辺に滞在し、日中はいじめ問題の関係先をインターネットで調べるなどして訪問。夜はホテルに宿泊したり、琵琶湖岸で野宿するなどして過ごした、という。
男子大学生は、いじめ問題の関係者の個人情報をリストアップしていたことが捜査関係者への取材で分かっている。大津署は、男子大学生がこれらのリストを基に、京都市周辺にも足を延ばしていた可能性があるとみて事件前の行動を調べている。