いじめ:宮崎市教委調査、小中校49件 教諭の指導力向上を /宮崎

いじめ:宮崎市教委調査、小中校49件 教諭の指導力向上を /宮崎
毎日新聞 2012年8月19日(日)15時12分配信

 ◇悪口を言う/無視する
 宮崎市教委が、7月に全市立小学校48校と中学校25校を対象に実施した、いじめに関する調査結果を公表した。小学校11校で23件、中学校13校で26件のいじめがあったことが判明。市教委は「結果をしっかり受け止め、いじめを受けていることを言いやすい環境作りや教員の指導力向上に努める」と話している。
 調査は、大津市で市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題を受け、初めて全校を対象に緊急実施。各校にアンケート用紙を送り、11年4月1日〜12年7月10日にいじめがあったかどうか、学校がつかんでいる状況を回答させた。
 判明した計49件のいじめは▽悪口を言う▽たたいたり、ける▽無視する▽金銭を要求する▽インターネットに中傷を書き込む−−といった内容だった。そのうち、いじめた側が謝罪し、いじめられた側の保護者も受け入れて「解決」したのは42件。それ以外の7件は、いずれも6、7月に起こり、現在教員が「観察指導中」という。
 市教委学校教育課の近藤満主幹は「潜在的ないじめもあり得るという危機感を持ち、対処したい」と話している。【中村清雅】

8月19日朝刊

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