県教委いじめ研修:「加害者作らぬ指導を」 500人出席−−別府 /大分
毎日新聞 2012年8月22日(水)16時40分配信
県教委のいじめ対策研修会が21日、別府市であり、大阪府の樟蔭学園常任理事で日本生徒指導学会の森田洋司会長が講演。「いじめは早期発見、早期対応が全て。加害者を作らぬ指導に重点を置くべきだ」などと訴えた。
各地のいじめ問題を受け県下の公立小中学校の生徒指導担当者や市町村教委関係者ら約500人が出席した。
森田会長はいじめについて「深刻・重層化しており、どの子でも関わる可能性がある」と指摘。「教師同士が気軽に話し合える雰囲気を作ることが、共に問題に取り組むことにつながる」と述べた。
参加者は日常生活で気付いたことを話し合い、「一人ぼっちでいることが小さなサインでは」「休み時間の巡回で気付いたことを共有することが有用」などの声が出た。県教委は「いじめの通報に接した場合、役割分担をしっかり決め、多様な方法で調査してほしい」と訴えた。
研修会を踏まえ、各学校は9月下旬までにそれぞれの対策を県教委に報告する。【田中理知】
8月22日朝刊