いじめ問題で5人摘発 県警、15件の相談受理 7月末現在 茨城
産経新聞 2012年8月23日(木)7時55分配信
県警少年課は22日、いじめ問題の対応状況について発表した。
同課によると、いじめ問題に関する相談受理状況では、7月末現在で15件(前年同期比3件増)を受理。内訳は、小学生3件(同1件増)▽中学生10件(同7件増)▽高校生2件(同5件減)−だった。このうち、殴られるなどの身体的に危害が加えられたものが8件、無視やからかいなどが含まれるものが5件。相談は両親からが11件と、大半を占めた。
また、いじめ問題に絡む事件では、7月末現在で2件5人(同2人増)を摘発している。今年6月、県立高校3年の男子生徒がライターで同級生の脇の下などをあぶり、やけどを負わせたとして逮捕された。同級生は約1年近くにわたり、同様の被害を受けていたという。今年4月には、男子中学生4人が、修学旅行先で男子生徒のスボンを脱がすなどしたとして、任意で事情を聴かれていた。県警は9月初めにも4人に対する処分を決める方針。
常陸太田市で中学2年の男子生徒(14)が自殺した問題や大津市の事件などを受け、県警としてもいじめ問題への対応を強化。県教委など関係機関との連携を強め、非行防止教室を継続的に開催しているほか、相談には真摯(しんし)に対応、適切な助言指導に努めるとしている。