全校集会で児童に謝罪 プール事故の京都・養徳小

全校集会で児童に謝罪 プール事故の京都・養徳小
京都新聞 2012年8月27日(月)15時39分配信

 7月下旬に1年女子児童がプールで死亡する事故のあった京都市左京区の養徳小は、夏休み明けの初めての登校日となった27日、全校集会を開き、学校側が「みんなの仲間のかけがえのない命を、学校は守れなかった」と児童たちに謝罪した。
 市教育委員会によると、全校集会で浜島后江(きみえ)校長が、亡くなった浅田羽菜さん(6)の「天国での幸せをみんなで祈りたい」と児童たちに呼び掛け、約1分間黙とうした。「みんなで笑ったり泣いたり、怒ったり、いろいろなことをしたかったと思う」としのんだ。
 浜島校長と全教員約20人は児童たちの前に並び、浅田さんが亡くなったことやほかの児童を不安にさせたことについて「おわびします」と一斉に頭を下げた。そのうえで「もっと安全で楽しく学習し、活動できる学校にすると約束する」と述べた。全校集会に参加した児童約340人は、前を見つめ、静かに話を聞いていたという。
 プールサイドには事故後、学校が女児を悼む花を供えており、この日も淡い紫色のキクが置かれていた。

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