PTA会費の流用問題受け 学校運営費に1.1億円 和歌山

PTA会費の流用問題受け 学校運営費に1.1億円 和歌山
産経新聞 2012年9月6日(木)7時55分配信

 ■県補正予算案25億6600万円

 県は5日、県立学校でPTA会費が流用されていた問題を受けて新たに設けた基準に基づき公費で負担すべき学校運営費や、昨年9月の台風12号災害関連の復旧費用などを盛り込んだ約25億6600万円の平成24年度一般会計補正予算案を発表した。ほかにも、閲覧の有料化などを柱にした情報公開条例改正案など計37議案を12日開会の9月定例県議会に提案する。

 補正予算案は台風12号関連では、氾濫(はんらん)により大きな被害が出た熊野川などの河川を対象に再発防止策として川底を掘削する事業費15億1200万円や、浸水被害で使用できなくなった県世界遺産センター(田辺市)の再整備費に約3200万円など。6月の大雨で多数の家屋が浸水被害を受けた和歌山市の和田川流域については、約850万円をかけて雨量と冠水地域の相関関係などの解析に取り組み、浸水対策を進める。

 また、22年度のPTA会費など保護者からの徴収金約3億円が流用されていた問題を受け、校舎の修繕費や教員の出張費など公費で負担すべき学校運営費として今年度下半期分の約1億1千万円を計上した。

 このほか情報公開条例の改正案は、閲覧の有料化や大量の文書を開示請求する場合はあらかじめ手数料を徴収することなどを盛り込んでいる。

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 県議会は5日、議会運営委員会を開き、9月定例県議会の日程を12日から28日までの17日間と決めた。一般質問は19、20、21、24日の4日間。

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