成りすまし医師が健康診断 2300人が受診 東京・板橋

成りすまし医師が健康診断 2300人が受診 東京・板橋
産経新聞 2012年9月8日(土)11時28分配信

 東京都板橋区の民間病院が平成22〜23年に実施した区民向け健康診断で、40代の男性が医師に成りすまし診察していたことが8日、分かった。男性の診断を受けた受診者は約2300人にのぼり、病院は医師法違反などの疑いで男性を刑事告発する方針。

 病院によると、男性は人材紹介会社を通じて採用。22〜23年に週1、2回勤務し、問診や心電図の診断、受診者への結果説明などを担当していた。2年間で約300万円の報酬を得ていた。

 男性は埼玉県内の医療系予備校の講師として働いており、今年6月に予備校関係者が病院に「男性は医師免許を保持していない疑いがある」と連絡があり、病院が調査した。

 男性は病院から医師免許証の提示を求められると、「実家にあるので見せられない」などと説明。病院が厚生労働省に医師登録を確認したところ、男性が実在する医師に成りすましていたことが判明した。男性とは現在、連絡が取れない状態という。

 現在、病院は健康診断の見直しのほか、結果の訂正が必要と判明した受診者に対して再受診の手続きなどを行っている。これまで、受診者の生命にかかわるような重大な見落としはないとしている。

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