女性担任、男子生徒に「邪魔。消えて」不登校に

女性担任、男子生徒に「邪魔。消えて」不登校に
2012年9月7日08時08分 読売新聞

 富山県魚津市の市立中学校で昨年7月、当時中学1年の男子生徒に、担任の女性教諭が「邪魔。消えて」などと発言していたことが分かった。

 男子生徒はその後不登校となったが、同校は今年6月まで市教育委員会に報告していなかった。市教委は「不適切な発言だった」として、校長を通して教諭に口頭で厳重注意した。

 市教委によると、教諭は昨年7月の1学期終業式後、クラスの生徒を1人ずつ廊下に呼び、通知表を手渡した。男子生徒が受け取った後も教室に戻らなかったため、「はいはい。どいて。邪魔。消えて」と言ったという。

 帰宅した男子生徒が両親に伝えて発覚。教諭は男子生徒宅を訪ねて謝罪した。男子生徒は2学期途中の昨年10月から休むようになり、今年4月からは、母親の母国のフィリピンで親戚宅に滞在し、帰国していない。

 女性教諭は市教委の聞き取り調査に、「短い時間でクラス全員に通知表を渡す必要があり、焦っていた」と話しているという。

 生徒の父親は市教委に対し、男子生徒がクラスのほかの生徒から「黒い。気持ち悪い」などと言われたと訴えたが、同校が調査をした結果、クラス全員が発言を否定したという。

 市教委学校教育課の稲垣位知郎課長は「教員として、子供の気持ちや人権を考えない不適切な発言だった」としている。

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