<いじめ>高校生「中学時代に大けが」と提訴 愛知・弥富

<いじめ>高校生「中学時代に大けが」と提訴 愛知・弥富
毎日新聞 2012年9月13日(木)14時7分配信

 愛知県弥富市の男子高校生が「中学時代に同級生からいじめを受けて大けがをした」として、当時の同級生4人と市を相手取り、2170万円の損害賠償を求め名古屋地裁に提訴していたことが、13日分かった。高校生側は「学校が適切に対応していれば事故は起きなかった」と主張している。14日に第1回口頭弁論がある。

 訴状によると、原告の生徒は中学3年生だった09年4月以降、同級生4人から筆箱を取り上げられ、体を蹴られるいじめを受けた。

 同8月には教室で筆箱を投げられ、取りに行こうとした時に押されてドアのガラスに激突、割れたガラス片が右腕に刺さって神経を損傷した。右手がまひし文字が書けないという。生徒は担任にいじめを訴えたが、学校側は何も対応しなかったと主張している。

 市教委は取材に対し「けがをして初めていじめが分かり、放置していたわけではない。けがをさせたことは申し訳ないと思っている。訴状には事実でない部分もあり、裁判で主張していく」と説明している。【山口知】

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