磐田の小学教諭自殺:支援なくて自殺 県教委に教諭の母ら、再発防止を要望 /静岡
毎日新聞 2012年9月14日(金)12時10分配信
04年に磐田市の市立小学校教諭、木村百合子さん(当時24歳)が自殺したのは公務災害だったと認める判決が8月に確定したことを受け、百合子さんの母和子さん(58)や弁護士らが13日、県教育委員会を訪れ、再発防止を求める要望書を提出した。和子さんは「二度とこのようなことが起こらないよう、要望書の内容を実施してください」と訴えた。
要望書は教職員が協力できる体制の確認や、初任者研修制度の改善などを求めた。県教委は「事実を重く受け止め、先生方が互いを理解し合いながら活動できる環境を作りたい」と話した。
百合子さんは04年4月に新任教師として着任したが、担任したクラスの運営に悩み、うつ病を発症し同9月に自殺した。判決は周囲の教職員が百合子さんから相談を受けながらも十分支援しなかったとし、「極めて大きな問題」と指摘していた。【荒木涼子】
9月14日朝刊