<柔道部で事故>損害賠償の増額、北海道に命じる 札幌高裁
毎日新聞 2012年9月14日(金)1時5分配信
北海道立芦別高校(芦別市)柔道部の練習試合中にあった事故で障害が残ったとして、石狩市の元女性部員(20)と家族が道に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が13日、札幌高裁であった。橋本昌純裁判長は約1億3700万円の支払いを命じた1審札幌地裁判決を一部変更し、約1億4000万円の支払いを命じた。
1審判決によると、女性は2年生だった08年8月、芽室(めむろ)町の体育館で、有段者の他校の生徒に大外刈りをかけられ、後頭部の右側を畳に強打。急性硬膜下血腫と診断され、手足のまひと重い脳機能障害で介護が必要になった。柔道を始めて1年と技術が未熟で、「出場させるべきでなかった」として学校側の過失を認定。控訴審判決では、賠償額の算定基準を変更し、原告側が新たに主張した成年後見制度にかかる費用の一部約600万円も認定した。【坂井友子】