いじめ:早期発見・解消へ 教員200人が研修会−−水戸 /茨城
毎日新聞 2012年9月19日(水)15時7分配信
いじめの早期発見と解消につなげようと、県水戸教育事務所管内の小中学校の教員を対象とした研修会が18日、水戸合同庁舎(水戸市柵町)で行われた。生徒指導担当の教員ら約200人が参加。助川公継所長は講話で「保護者や地域との協力関係を作るため、学校ごとにいじめ防止に向けたアクション・プラン(行動計画)を示してほしい」と訴えた。
研修会は9月中に県内五つの教育事務所ごとに実施。この日は水戸教育事務所の担当者が、各学校における「いじめ撲滅宣言」などを提案。宣言の項目として、みんなで止める▽「しない、させない、許さない」▽相手の気持ちを考える−−の3点を示した。
その後、グループに分かれて各校の取り組みを発表し、意見交換。ひたちなか市立田彦中の教諭は、生徒会が企画したキャンペーン「いじめゼロミッション〜トモダチ作戦」について報告。生徒たちが作製した横断幕を生徒総会などで掲げ、いじめを見逃さないよう呼び掛けているとした。東海村立照沼小では教員同士が協力し、廊下に「ハートポストてるぬまホットライン」と名付けた投書箱を設置。同校の関口紀子教諭は「話す事が苦手な子どもたちが相談できるようにしている。設置することで救われることもある」と話した。【鈴木敬子】
9月19日朝刊