小山市教委:いじめ解決へ、教員向け提言作成 /栃木

小山市教委:いじめ解決へ、教員向け提言作成 /栃木
毎日新聞 2012年9月18日(火)12時53分配信

 大津市立中2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題など学校でのいじめがクローズアップされる中、小山市教委は解決に向けた校内の総点検と指導強化に反映させてもらおうと、教員向けの「いじめのない学校づくりに向けた提言」を作成した。
 市教委が7月に設立した、校長会・教頭会代表らで構成する「いじめ問題対策検討委」が中心となって作成した。
 8月に市内38の全小中学校の教職員らを対象にした調査結果では、市内でも今年4月以降の3カ月間で「悪口を言われる」や「無視される」など、76件のいじめを確認。市教委は「重大ないじめにつながる可能性はなかった」としているが、提言書では学校でいじめのサインを見逃さないこと、起きた場合に速やかに対応することなどをまとめている。
 各校は提言を参考に取り組み内容を決め、実践。内容を検討委に提出し、優れた取り組みは紹介するなどして学校間で共有したいという。また、保護者や地域にも理解と協力を求める。市教委は「今後も定期的に開催し、問題の未然防止や解決にあたりたい」と話した。【長田舞子】

9月18日朝刊

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