<兵庫いじめ自殺>知事、第三者委の設置を検討

<兵庫いじめ自殺>知事、第三者委の設置を検討
毎日新聞 2012年9月18日(火)21時36分配信

 兵庫県の井戸敏三知事は18日の記者会見で、県立高校の男子生徒の自殺問題について、「学校だけに任せず、もう少し広い見地から検討する場を作ることも考えていい」と述べ、調査のための第三者委員会設置を検討することを明らかにした。「いじめの兆候を事前に把握していたのに、学校全体の問題として取り上げていなかった」と学校側の対応を問題視した。

 自殺した生徒の両親に校長が「不慮の事故ということで生徒たちに説明したい」と打診したことについては、「不適切で遺憾」と語った。県教委の大西孝教育長も同日午前の県議会文教常任委員会で、委員から「(校長は)自殺を隠そうとしたのではないか」と追及され、「そう取られても仕方ない部分はある」と答弁した。

 一方、同日夕に記者会見した県教委の中野憲二・高校教育課長は「一般的な話として(自殺として)生徒に伝えてほしくないと考える遺族もいる。遺族の要望を確認することは必要で、不適切とは考えていない」と述べた。【桜井由紀治、近藤諭】

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