(朝鮮日報日本語版) 成均館大、虚偽の書類で合格した学生の入学取り消し

(朝鮮日報日本語版) 成均館大、虚偽の書類で合格した学生の入学取り消し
朝鮮日報日本語版 2012年9月19日(水)11時5分配信

 高校在学中に知的障害を持つ女子中学生に集団で性的暴行を加え、この事実を隠したまま「ボランティア王」と書かれた推薦書を提出し、成均館大学の入学査定官制(入学査定官が内申や面接の成績で合否を決める制度)入試で合格した学生に対し、同大学は18日、入学と合格を取り消す決定を下した。大田市教育庁はこの学生の出身高校の学校法人に対し、虚偽の推薦書が提出された当時の高校の校長や担任教諭などに停職など厳しい懲戒処分を下すよう求めた。

 韓国の大学が、在学生の高校時代の履歴や推薦書の虚偽記載を問題視し、入学取り消しの処分を下すのは非常に珍しいことだ。こうした対応は校内暴力を抑制すると同時に、推薦書や自己紹介書の虚偽記載を防止し、入学査定官制入試が公正に行われるきっかけになりそうだ。

 成均館大学は18日に教務委員会を開き、高校時代に大田で十数人のクラスメートと共に、知的障害を持つ女子中学生に集団で性的暴行を加えた同大学の1年生に対し、合格と入学を取り消す決定を下した。

 成均館大学の関係者は「入学に必要な書類に虚偽の事実を記載するなど、不正な方法で合格した場合には、入学後でも合格と入学を取り消すことができる。これは学則に明記されており、今回の決定はこの学則に基づくものだ」「入学が取り消されれば、学籍も抹消されるため、再入学は不可能だ」と説明した。

 これまでこの学生の出身高校に対して特別監査を行ってきた大田市教育庁は、学生の当時の担任教諭が虚偽の推薦書を作成し、これを学生が昨年8月に提出した事実を明らかにした。推薦書が提出された当時は、2010年に学生が起こした性的暴行に関する裁判が進行中で、学生の出身高校の校長や担任も、学生が事件に関与し裁判が進行中だった事実を把握していた。これらも監査によってすでに明らかになっている。

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