いじめ報告、両親後回しに 校長「確信持てなかった」

いじめ報告、両親後回しに 校長「確信持てなかった」
産経新聞 2012年9月20日(木)14時25分配信

 今月2日に自殺した兵庫県川西市の県立高校2年の男子生徒(17)がいじめを受けていた問題で、校長は19日記者会見し、男子生徒が「虫」と呼ばれていることを複数の生徒から4日に聞いたにもかかわらず、校内調査を優先し、両親に伝えなかったことを明らかにした。高校は4日に県教委へ報告したが、両親は13日に初めて説明を受けたという。

 校長は会見で「徹底的に調査を進めていた。いじめという確信を持てなかったので、説明しなかった」と釈明した。

 校長によると、両親からは3日、自殺の連絡があった。4日夕、生徒2人から直接、「男子生徒が虫と呼ばれていた」という情報が寄せられ、直後に県教委に「いじめがあるかもしれない」と報告した。その後、聞き取り調査や2年生へのアンケートを実施した。

 一方、同級生からの手紙で、机や椅子を交換されていたことを把握した両親は5日に高校を訪れ、いじめについて調査するよう要望したが、その際にも、高校側は男子生徒が「虫」と呼ばれていたことを伝えていなかった。

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