市教委が点検・評価報告書を公開、事業絞り 現場訪問も/小田原

市教委が点検・評価報告書を公開、事業絞り 現場訪問も/小田原
カナロコ 2012年9月20日(木)6時0分配信

 小田原市教育委員会は19日までに、2011年度を対象にした「事務の点検・評価報告書」をまとめ、市ホームページなどで公表した。

 通知表ミス問題や形骸化の指摘を受けて従来のやり方を見直した。教育委員が所管する88事業から17事業に対象を絞り込み、現場訪問を初めて実施するなどして取り組んだ。

 推薦研究委託事業に対しては「研究に使える時間を確保しなければ、手を挙げる学校が減るのではないか」「現場の教師は多忙なので負担を軽減する工夫をしてもらいたい」などと言及した。

 部活動活性化事業は「地域指導者への謝金の予算があまりに低すぎる」。個別支援員派遣事業は「スタッフの職種がたくさんあって分かりづらい」などの指摘があった。

 また、教育ネットワーク更新事業は「通知表問題や先生の事務負担を減らし、分かりやすい授業、情報の共有化などのため早期の推進が望ましい」とした。

 報告書には、現場訪問の際、教職員らとやりとりした内容(概要)も参考資料として掲載した。

 今回、報告を受けた市議会厚生文教常任委員会は「大変見やすく、分かりやすくなった」と評価する声があった一方で、「対象外とした事業について今後どうするのか」などの課題も指摘した。

 市教育総務課は「数年間かけて全事業を見ていくなど、次回以降の事業選定については教育委員と相談していく」と話している。

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