授業中、連続で当てる嫌がらせ「教諭も気づいてたはず」と両親 兵庫の高2自殺

授業中、連続で当てる嫌がらせ「教諭も気づいてたはず」と両親 兵庫の高2自殺
産経新聞 2012年9月21日(金)12時48分配信

 いじめを受けていた兵庫県川西市の県立高校2年の男子生徒(17)が自殺した問題で、同級生が高校側の聞き取り調査に対し、授業で男子生徒が別の生徒に集中的に指名される嫌がらせがあったと回答していたことが21日、両親への取材で分かった。

 両親によると、授業は現代国語で、教諭が最初に指名した生徒が回答した後、その生徒が次の生徒を指名する形を取っていた。男子生徒は1回の授業中に集中的に指名されることがあったという。両親は「いじめに当たる。授業中なので教諭も気づかなかったはずはない」と学校側に不信感を募らせている。

 また両親は、川西市が設置している第三者機関「子どもの人権オンブズパーソン」に、いじめの実態や自殺原因に関する調査を求めるため、相談を申し入れた。同団体は21日に両親と面談する。

 一方、男子生徒が通っていた高校は、生徒の身の安全を図るため、私服での登校に切り替えた。高校によると、問題発覚後、登下校中に生徒が中傷されるなどのトラブルが相次ぎ、制服で高校を特定されることを防ぐためという。

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