220人分の個人情報紛失 名取・岩沼 中学生の成績など

220人分の個人情報紛失 名取・岩沼 中学生の成績など
河北新報 2012年09月22日土曜日

 宮城県名取市内の中学校に勤務する40代の女性教諭が、通信票やテストの成績など生徒約220人分の個人情報を記録したUSBメモリーを紛失していたことが21日、分かった。同日現在、データ流出などの被害は確認されていない。市教委と学校側はこの中学校と、教諭が3月まで勤務していた岩沼市内の中学校の2校で20、21の両日、関係する生徒の保護者に経緯を説明し謝罪した。
 名取市教委によると、紛失したUSBには教諭が担任を務める学級35人分の通信票と生徒の自宅電話番号が入った連絡網、教諭が受け持つ教科のテスト成績や評定など3学級105人分のデータが入っていた。
 USBにはまた、前年度まで勤務した岩沼市内の中学校の生徒のテスト成績4学級約120人分も入っていたという。
 この教諭は8月23日、名取市で開かれた研修会に出席した際にUSBを持ち歩き翌日、紛失に気付いて学校に報告した。紛失したUSBは教諭個人が所有していた。
 市教委の内規では個人所有の記録媒体へのデータ移し替えや、校外へのデータ持ち出しを禁じている。市教委によると教諭は「自分の認識の甘さから迷惑を掛けてしまい大変申し訳ない」と保護者に謝罪したという。
 市教委は岩沼署に遺失物届を出すとともに臨時校長会を開いて、個人情報管理の徹底を要請した。

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